「ネット悪玉論」「俗流若者論」という終わらない論争

投稿日 | 7月 29, 2010 | コメントは受け付けていません。

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精神科医・斎藤環さんが毎日新聞に寄稿した、ネットの匿名性に関する記事が話題を呼んでいる。

駅員への暴行や痴漢といった行為の背景には「匿名性」があり、それは特にネット空間で顕著だ、というものだ。

2ちゃんねるなどではどちらかというと、「またネット叩きか?変態新聞さんよ」「駅員暴行から2ch叩きへ無理やり論理を飛躍させる斉藤某こそ 一番に治療が必要だ」という、斎藤さんを「ネットを嫌悪する旧来的な人物」とする否定的な反応が多い。

だが、実は斎藤さんはひきこもり問題を専門とする精神科医で、ネットやオタク文化などに造詣が深く、それらに対して擁護的な立場の人物なのだ。

◆オタク/ネットに好意的な人物が批判される背景

斎藤さんはかつて、日本大学教授・森昭雄さんが「ゲームをすることによる子どもの脳への悪影響」について書いた本『ゲーム脳の恐怖』が出版された時、反対派の代表的存在として、ネットや雑誌、書籍などで厳しく同書を批判した。また『戦闘美少女の精神分析』や『「文学」の精神分析』など、オタク文化や文芸に関する本も何冊も出版している。

その斎藤さんが今回ネットの匿名性を批判した際、ネットユーザーから批判が噴出したのには、昔からある「旧世代」と「新世代」の対立構造の、今日的な形がありそうだ。

◆『ゲーム脳の恐怖』 VS 『「ニート」って言うな!』

『ゲーム脳の恐怖』が出版されベストセラーになったのは2002年だが、その4年後には「ゲーム脳」論なども含めた若者論に対する批判として、本田由紀さん、内藤朝雄さん、 後藤和智さんの共著『「ニート」って言うな!』が出版され話題を呼んだ。

本書は当時流布し始めていた「ニート」という言葉の定義に対する検証から始まり、若者に関する否定的な一部の言説を、後藤さんの言葉で言うと「俗流若者論」だとして厳しく批判している。

本書は社会学の分野で一定の評価を得て、世代論の刷新に一役買ったが、今日もなお年長世代の「ネット悪玉論」や「俗流若者論」と、それらを激しく批判する若者との間の論争は治まっているとは言いがたい。

(小山内)

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(参考リンク)
【論説】 「2ちゃんねる等で誹謗中傷…匿名性が、幼児のような心理起こさせる。痴漢なども同じ」…精神科医、毎日新聞で語る★3

小山内 聡(おさない そう)
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/

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