角川メディアミックス戦略 過去に同人作品の商業化も
投稿日 | 8月 9, 2010 | 2 Comments
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成年向け漫画家のヤスイリオスケさんが、角川書店による作家の同人活動に対する干渉に関して、
「角川と言えば、以前ハルヒのムックかなんかに描きませんかと誘われたけど、そのかわり今後一切ハルヒの同人やるなという条件付きだったので断ったなぁ」
とツイッター上で発言し、話題を呼んでいる(参考記事参照)。
ヤスイさんは過去に『涼宮ハルヒの憂鬱』(正確にはニコニコ動画で生まれた、ハルヒ性転換シリーズのひとつ「キョン子」)の二次創作で成年向け同人誌を発行している。
角川書店の雑誌で『ストライクウィッチーズ』のコミカライズを担当している作家の京極しんさんも、『ウィッチーズ』関連で今後同人活動が出来ないかもしれない可能性についてブログで語っている。
◆ 同人誌から商業誌への「引き抜き」の多い業界
同人誌で活躍している作家に出版社が目をつけ、商業誌でプロデビューさせる、というのは特に成年向け漫画に多い話だ。
その場合、作家はラブコメやエロコメといったジャンルのオリジナル作品を描くことが多いが、最近では『狼と香辛料』の小梅けいとさんや、『かみちゅ!』の鳴子ハナハルさんなど、同人誌・成年向け漫画界のビッグネームがラノベやアニメのコミカライズを担当する、といった例も多い。
今回のケースだと角川は、コミカライズを担当した作品のエロを禁止する、というスタンスを採っているようだ。
◆ 『ちゅるやさん』あまりの人気にそのまま商業連載→アニメ化へ
しかし、同じ『ハルヒ』を元にした二次創作同人誌『にょろーん☆ちゅるやさん』を自身のサイトで連載、同人誌として出版していた、サークル『うつらうららか』のえれっとさんの場合はまた違うケースだ。
この作品は成人向けではなく、『ハルヒ』の登場人物の一人・鶴屋さんを二頭身化した「ちゅるやさん」を主人公とする、4コマギャグ漫画。独特のシュールさと可愛いらしいキャラがネット上で話題を呼び、ショップに同人誌が平積みになるなど、その人気は物凄いものがあったが、どうやらそれが角川に前例のないメディア展開を決意させたらしい。
まず、えれっとさんが角川書店の雑誌『コンプエース』に『ちゅるやさん』の漫画を連載を開始。その後商業ベースでの単行本が発売され、アニメ化したものがネットで無料配信された。
今回の事件からは、角川のメディアミックスや作品イメージ維持に関する戦略が透けて見える。
(小山内)
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※画像は「Amazon.co.jp: にょろーん ちゅるやさん (角川コミックス・エース 246-1): えれっと, 谷川 流: 本」空のスクリーンショットです。
(関連リンク)
http://twitter.com/yakkun99/status/19644911714
角川書店、商業作品を描く場合は同人をやるな
小山内 聡(おさない そう)
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/
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