引きこもり活用しない不合理な社会 コミュニケーション能力重視が日本を滅ぼす?
投稿日 | 9月 5, 2010 | 1 Comment
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内閣府の発表によると、引きこもりの若者の数は全国で69万6000人に及ぶという。
また「閉じこもって外に出ない人の気持ちがわかる」などと回答した「ひきもこり親和群」は155万人に上るという。
しかも、精神科医の斎藤環氏によれば、69万6000人という数字も
「かなり控えめなものであろう」
ということで、家や自分の世界に閉じこもっている若者は、もはやマイノリティーとは言えないようだ。
■引きこもって何が悪い?
さて、引きこもりは、一般的に社会問題のように受け止められがちだが、その評価は本当に妥当なものだろうか? 元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏は、プログラマー出身らしい合理的な問題解決視点で、引きこもりの一般的なイメージを批判する。
「迷惑をかけていなければ、家に居続けていても構わんと思うのですよ。引きこもっていても生活ができていれば、外が好きじゃなければ家にいてもいいし、単なる選択肢の問題。」
つまり、引きこもりを矯正して社会へ出そうということではなく、引きこもりがそのままで社会に適応できれば、それでいいじゃないかというわけだ。
■コミュニケーション能力ってそんなに大事ですか?
氏はこうも問いかける。
「なぜ現代社会は、コミュニケーションスキルを過剰に要求しているのか?」
たしかに現代において、「コミュニケーション能力」を、必要な能力として考える組織や人は多い。他の能力が高かったり、人間性が優れていても、コミュニケーション能力の低い人物は全く評価されないということも少なくない。コミュニケーション能力は、他の何よりも優先される必須項目になってしまっているのだ。
しかし才能があったり、健康や人間性にはまったく問題がなくても、コミュニケーションは苦手という人は珍しくない。実際は、コミュニケーション能力は特別な能力などではなく、他の数多ある能力の内のひとつだからだ。
ということは、社会がコミュニケーション能力を過剰に要求することで、社会生活をドロップアウトしてしまっている人も少なくないということだ。これは大変な損失ではないのか?
■引きこもりを問題化してしまう、引きこもりよりも大きな問題
市場の法則で言えば、現代社会は、コミュニケーション能力の低さゆえに職にあぶれているが、要求される職能には問題はない、あるいはむしろ優れている人を安く雇用できる機会に溢れているわけだが、企業は周囲と合わせていれば問題ないと考えているのか、そういう人事を積極的に行おうとする気配がない。
だが、事なかれ主義の凡人とは違い、先進的な視点を持つ優秀なビジネスマンは、そこからさらに一歩進んだ考え方する。朝生に出演するなどで注目を浴びた天才経営者・チームラボ代表猪子寿之氏はこう語る。
「専門性が大事。現在は専門分野がさらに細分化されていて、そういう専門性は獲得するのは大変。コミュニケーション能力もいらない。」
少し考えれば分かることだが、いくら電話対応や接待やコネ作りや英会話が上手に出来たって、それが顧客や社会に価値を提供するサービスや製品に直接結びつくわけではない。むしろ通常のコミュニケーションから外れて別のことに打ち込んでる人にこそイノベーションの可能性は眠っているとも言える。
このような合理的発想ができるリーダーが極端に少ないということが、引きこもりよりもむしろ大きな社会問題なのかも知れない。
(ikoishy)
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(参考リンク)
・時代の風:ひきこもりと所在不明高齢者=精神科医・斎藤環 – 毎日jp
・元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏との対談で芽生えた「外に出ない=ダメな人」という固定観念とコミュニケーション至上主義社会への疑問 – ダイヤモンドオンライン
・技術的優位性がなくなったとき、日本はどうする? – gooラボ ネットの未来カンファレンス
Ikoishy
83年生まれ♂。文筆業が本業のつもりの自由業者。東京在住。中央線、西武線沿線によく出没します。
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