「モテ」を捨てる選択

投稿日 | 4月 18, 2010 | コメントは受け付けていません。

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最近の恋愛トークの中で、やたらと「モテ」という単語を使うことが多くないでしょうか?私自身もよく使ってしまいます。いったい「モテ」というのはどういう意味なのでしょう?辞書的に言えば、「人気がある。人から好意をもたれ、よい扱いを受ける」(大辞泉)ということです。性別に関係なく、好感度が高いことを指します。恋愛的な意味でいえば、「モテ」は、広義の意味で、自分自身が誰かの恋愛対象に入るかどうかの言葉でしょう。

しかし、一人から「モテ」たとして、その人を「モテますね」とはあまり言いません。この人の「恋愛対象」になり、別の人の「恋愛対象」にもなった時、「あの人はモテる」といった印象を持つのではないでしょうか。つまり、同時期に、複数の人から恋愛対象に入った時が「モテる」となるのではないかと思うのです。

ただ、同時期に複数の人から好意を持たれることが、即、ポジティブなことなのでしょうか。「モテ」という言葉にはポジティブな意味が込められている気がします。しかし、同時に複数の相手から好意を持たれても、その中に、自分自身が恋愛対象に入れている人が入っていないと、まったくポジティブではないと思うのです。

その意味から言えば、「モテ」は、周囲の評価軸としては「同時複数の人から恋愛対象に入っていること」を指すのでしょうが、自分自身の評価軸としては、「同時複数の中に、少なくとも一人は、自分自身も恋愛対象に入れている相手が必要」ということになります。

それを踏まえて、私が耳にした恋愛トークの中のフレーズで、「ぜんぜんモテない」という言葉があります。こんな自虐的な台詞を何度聞いたことでしょう。読んでいる方も、思わず口にしてしまったり、耳にしたことがあるのではないでしょうか。私はそんな時、問いかけたいことがあります。それは「本当にモテたいのか?」ということです。

「モテたい」との回答する人たちに聞きたいのですが、モテるためにどんな努力をしているのでしょうか。「モテていない」現状を打破するのには、何らかの変化をさせなければいけません。もちろん、理想的には、あるがままの自分を受け入れてくれる相手が現れてくれることです。しかし、そんなことは基本的にあり得ません。

もちろん、<こんな人がモテの代表選手だ!>というものは、その時々の文化状況に左右されたりしています。そのため、自分の努力だけではどうしようもない。そのため、評価軸を変える=社会状況を変えるという選択肢は、長期的には一つの選択視ではあっても、今すぐには無理なことです。

また、恋愛対象になった相手に変わってほしいと願うかもしれません。しかし、相手が思い切り自分自身に依存している場合は別として、変わる動機がなければなりません。その意味では、相手を振り向かせるには、何らかの戦略が必要になります。それは非常に高度なことです。

だからこそ、「モテる」ための努力が必要になります。しかし、「モテない」というほとんどの人は自分を磨いたりする努力をせず、また、対象になるような相手とのマメなメールをしていないことがよくあります。自分を変えようとしていないのです。

その一つの手段として、自分自身が相手の恋愛市場に入って行くのはどうでしょうか。つまり、好意を持たれるという意味での「モテ」を捨てることで、自分の行動が変化する動機は、相手との恋愛を願っていることです。見た目の服装を変えてみたり、聞いている音楽や読んでいる本を一緒にしてみて、相手の趣味、志向に近づくことで、同じ世界を共有することができる。その上で、マメなコミュニケーションをすることで、相手がどんな恋愛をしたいのかを探り出すのです。

ということは、恋愛対象が必要になります。誰かに好意を持たれる「モテる」状態を願うよりも、誰かに好意を持つ「恋」を願ってみてはどうでしょうか。自分が「モテる」かどうかを気にしているということは、自分への関心が高い状態です。そうではなく、恋の相手を見つけるのです。もっと人に対する興味、自分との相性に関心を持ってはいかがでしょうか。

(文:渋井哲也 イラスト:あずみ)

※渋井哲也さんのコラムは隔週連載(土曜または日曜)です。

渋井哲也 しぶい・てつや
1969年 栃木県生まれ。フリーライター。
長野日報社退職後、フリーランスに。主な取材テーマは、インターネット・コミュニケーション(サービスそのものよりは、サービスによってどんなコミュニケーションが生まれるかに興味)ほか、若者の生きづらさ、自殺、自傷、恋愛、ネット犯罪、メディアなど。近著に「解決!学校クレーム そしてモンスターは消滅する」(河出書房新社)、「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎)ほか、「学校裏サイト 進化するネットいじめ」(晋遊舎)、「絶対弱者 孤立する若者たち」「若者たちはなぜ自殺するのか」(いずれも長崎出版)、「明日、自殺しませんか?」(幻冬舎)、「ウェブ恋愛」(筑摩書房)など。

サイト http://homepage3.nifty.com/sbtetuya/
ブログ http://ameblo.jp/hampen1017/

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