鴻上尚史さん「失恋で即死した人はいない」【連載第3回】―映画『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』の監督・脚本・原作の鴻上尚史さんに、あえて映画ではなく、「恋愛」について聞いてみた。

投稿日 | 9月 26, 2010 | 4 Comments

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2010年9月25日日本公開の映画『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』。原作は舞台脚本ですが、映画化するにあたり、現在の恋愛事情をふんだんに盛り込んだ新しい脚本で書き下ろしたそうです。

そんな鴻上さんに、非モテタイムズは、あえて映画の話はしないで、思い切って「恋愛」について聞いてみました。映画関係者の皆さんごめんなさい。そして感謝いたします。わずか20分間のインタビューでしたが、ほぼノーカットで5回に分けて記事にしています。今回は第3回目です。

前回、鴻上さんは、モテなくて悩んでいる人の多くは、「恋愛の実践」と「恋愛の批評」の分かれ道でウダウダしてると説明してくれました。その通り、僕たちの多くは、恋愛をしたくて、誰かに恋愛がうまくいく方法を教えてもらいたくて、ネットで恋愛のニュースを眺め、アレこれ考え、そして行動したり、行動しなかったりします。

失恋してズタズタになる可能性があるのに行動するのか、それとも、調べた上で失敗すると判断し行動をやめるのか。どっちを『チョイス』すれば僕たちは幸せになれるんでしょうか。今回は、『チョイス』のお話です。

◆恋愛で傷ついたって、その場で死んだ奴はいない

鴻上氏 「ただウダウダするのが好きで40年ウダウダしますっていうんだったら、それはしろっていう、がんばれ(力強く)ってのがあるけど。俺はもう50歳になったんだけども、50歳になってまで生きてきて、何を思うかっていうと、傷ついたからって「カーッ」となって、その場で死んだ奴はいないんだよね。本当に。」

―たしかに、失恋で即死はしませんね(笑)。

鴻上氏 「だいたいみんなさ、もうだめだとか生きていけてないとかいいながらもさー、生きてるんだよね。だから、そうそう批評性が強くて怖いっていうけど、まあやってみりゃね、たいしたことはねえんだよね。」

鴻上さん「演劇で貧乏したからって餓死した奴はいないんだよね。なんやかんや生きているんだよ。そして、失恋で即、死んだ奴はいないし、モテないからって、キモイ、キショイって言われて、キショイって言われて「カーッ」となって死んだ奴もいないわけで人間だったら大丈夫なんだよ。」

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即死しないことはわかりました。でも、モテないととてもつらい。モテない現実もつらいし、モテている人を目にするだけでもつらかったりします。そして、モテている人達から馬鹿にされている気もするのです。どうしたらいいのでしょう。

◆プロになろうとするな、「草恋愛」でいいんだから

― 自分の人生を『チョイス』して、恋愛をしなくてもいい、、批評1本で生きていく、となる人もいますよね。実際にそういう人もいて、今みたいにネットがあろうがなかろうが、そういう人はいたかもしれない。「恋愛論」を書いたスタンダールや詩人ゲーテもそうだったかもしれない。一方、恋愛を至上主義とする人たちもいます。その人たちは恋愛しない人たちを見下している気がします。おまえらなんでモテないんだと。それがとても辛かったりするのです。

鴻上さん「やはりどの世界でも技術があるやつは技術ないやつをやっぱり見下ろすわけだからさ、それはさ、しょうがないじゃない。」

―それはじゃあ、そういう道をすすんだということであきらめればいいんでしょうか。

鴻上さん「そいつがね、本当に本心から、その非モテの批評性を選んでいるんだったら、たぶんその見下しは気にならないと思うんだよ。」

―たしかにそうですが。

鴻上さん「どこか本心じゃないから悔しいと思うんだよ。だって俺、草サッカーやって遊んでいるとき、本田圭佑がやってきてさ、ヘタクソって言われても傷つかないもの」

鴻上さん「だってあんたプロでしょ。私は草サッカーしているだけなんだから、もしくは草野球やっててイチローがきてヘタって言われても傷つかない、これはつまり、本気で草サッカーや草野球でいいと思っているからなわけで」

―じゃあ、僕たちは、『草恋愛』やっているんですね、

鴻上さん「うーん(大きくうなずいて)いや、本当に。」

―じゃあ僕はプロじゃないという気概で、がんばろうと思います。

鴻上さん「そう!だってプロになるつもりないんだから、本田さん何を言っているんですかという(笑)おかしいんじゃないですか、それっていう(笑)」

―草恋愛をするという気持ちなら、割り切れるし、エラーを恐れずに楽しめる気がしますね。

鴻上さん「そうだよ。だからモテないとかいう中に入っちゃいけなんだよ。」

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鴻上さんのいう「草恋愛」という考え方はとても優しい。へたくそが集まって、野球していてとても楽しかった少年時代を思い出す。恋愛が上手な人への僻みや嫉妬が和らぎそうな気がしてきます。僕たちは、競わずに下手くそなりに恋愛をして、そのなかで喜んだり悔しがったりしたいのかもしれません。「モテない」と言う言葉より「草恋愛をしてる」の方が、気持ちを軽くしてくれます。

さて、インタビューはこの後、非モテにとってまさかの、告白されたシチュエーションの振る舞い方について鴻上さんに聞いてみました。そしてそれは、今回の映画のテーマ「強制恋愛」にも通じる気がするのです。

次回は、第4回「万が一、告白された場合どうすればいいのか」です。

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鴻上さんの監督した映画情報


『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』

人気劇作家・鴻上尚史の大ヒット舞台「恋愛戯曲」を、鴻上自らメガホンを取って映画化したラブコメディー。台本が1行も書けなくなってしまった女性脚本家(深田恭子)が、「何でもするから書いてくれ」と懇願するテレビ局のプロデューサー(椎名桔平)に、「わたしと恋に落ちて!」と迫ることから始まる騒動を描く。4年半ぶりの映画主演作となる深田恭子、『アウトレイジ』の椎名桔平。塚本高史、中村雅俊、清水美沙ら多彩な面々が脇を固める。

・映画『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』公式サイト http://koiochi-movie.jp/

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4 Responses to “鴻上尚史さん「失恋で即死した人はいない」【連載第3回】―映画『恋愛戯曲~私と恋におちてください。~』の監督・脚本・原作の鴻上尚史さんに、あえて映画ではなく、「恋愛」について聞いてみた。”

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