「アニメ『タッチ』の恋愛観を考える」――メイド喫茶元オーナー・ヒロN式『脱・非モテ講座』第84回

投稿日 | 1月 24, 2011 | 1 Comment

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―「メイド喫茶元オーナー・ヒロN『脱・非モテ講座』」は、メイド喫茶元オーナー・ヒロN氏が、メイド服を脱いだ素顔の女の子と接して得たノウハウを非モテタイムズで教えるコラムです。―

今回は、いつもと趣向を変えて、アニメ「タッチ」の恋愛観を考えてみます。

「タッチ」が連載されていたのは、今から20数年前。大人気アニメ化され、その後何回も再放送されているので、知らないヒトはあまりいないでしょう。

子供の頃から、幼馴染だった、たっちゃん、かっちゃんの双子の兄弟と、可愛い女の子、南ちゃんの青春恋愛物語。ダメな兄貴のたっちゃんに対し、出来のいい弟かっちゃん。

かっちゃんは、野球をやっていて、中学生の頃からエースで、皆に認められるいい男。南ちゃんは……、皆知ってるよね。超絶カッコいい弟のかっちゃんは、南ちゃんにも積極的で、「僕、上杉かつやは、朝倉南を甲子園に連れて行くことを誓いま~す!」とか言っちゃってまっすぐにアプローチ。

双子なのに、できる男かっちゃんに較べて、ダメな兄貴のたっちゃんは、南ちゃんが好きなのに、それを素直に言えないし、かっちゃんが先行しているので、なんか言いそびれてしまっている。という、爽やかな?三角関係が、この物語の基本線。

しかし、運命のいたずら、南ちゃんは、本当は、かっちゃんよりもたっちゃんの方が男性としては好きだった! ここがこの物語のキモ。どの物語でもそうですが、受け取り手が「こうだったらいいなあ」とか「こうなりたいなあ」とかいう夢の部分が含まれているものです。

この場合は、まず、たっちゃんに、南ちゃんという女の子の幼馴染がいるということ。普通ない。その女の子が、超絶可愛いということ。これもまずない。でも、こんな女の子が幼馴染だったらなあ、という願望が満たされている。

これだけだと都合がよすぎるから、かっちゃんという強力なライバルを配置した。女の子の側からも、これは感情移入が出来る。つまり、自分を南ちゃんに置き換える訳だ。

幼馴染の二人の男の子がいる。で、理想的なかっちゃんだけだったらなんかうそくさいけど、わりとどこにでもいそうなたっちゃんという兄を配置する。二人の男の子から愛される。(爽やかな恋愛だけど)これも女の子の「こうだったらいいなあ」という一種の夢だ。

たっちゃんとかっちゃんを較べると、容姿。これは双子だからイーブン。運動能力。あきらかにかっちゃんの勝ち。勉強。これはこの物語には出てこないので、わからんが、多分、かっちゃんの勝ちなのだろう。そして、世論的にも。将来性も、圧倒的にかっちゃんが勝ちで、モテ男ということになっている。

つまり、スペック理論で言うと、南ちゃんがたっちゃんを選ぶのは「あり得ない」わけです。「女は、結局金とイケメンしか好きにならないからな!」とか言っている男子にとっては、嘘っぱちもいいところだろうけど、この物語の出来がいいこともあって、この設定がわりとすんなりと飲み込める。そんなこともありそうだよなあ、と。

つまり、女の子が、男子を好きになる理由は、そこじゃないんだ。ということ。いや! そんなことない! タッチなんて嘘っぱちだあ!とヒトの言うことを聞かないヒトは、別にそれでもいいです。ほっときます。

なぜ、たっちゃんなのか、なぜかっちゃんじゃダメなのか。幼馴染として、たっちゃんもかっちゃんも好きなのに、男性としては、たっちゃんを選びたいのか? その答えは、この物語にはありません。きっと実生活でもその答えはないでしょう。そして、物事には、いろいろな見方がある。

例えば、南ちゃん。二人の男子の気持ちを知りながら答えを出さない、いい気になってんじゃないの、この女!なんて非難を受けかねない態度と言えなくもない。

かっちゃんだって、自分がエースで、エリートであることを鼻にかけて、強引に兄貴の彼女となるべき女の子をかっさらおうとしているヤナ奴、ということだって言えるかもしれない。

たっちゃんだって、ちゃらんぽらんなくせに、南にはうまくやっちゃってさ、優秀な弟を出し抜いて、うまいことやろうとしているずるい兄。という見方だって出来る。物事は善意にも悪意にも取れるのです。

南がかっちゃんではなく、たっちゃんを選んだ理由は何か?多分、明確な理由なんてないんだけれど、あえて言うなら、たっちゃんが時折見せる優しさに南ちゃんはぐっと来ちゃうようなところがあります。でも、よくよく考えると、南ちゃんを甲子園に連れて行こうと必死になって努力しているかっちゃんの方がよっぽど南ちゃんのために犠牲を払ってる。かっちゃんの方がやさしいと言えないか?

こんな見方もある。甲子園が決まったら婚約しようと迫るかっちゃん。何につけても、かっちゃんに遠慮がちで、南ちゃんと距離を置こうとするたっちゃん。追いかけてくるかっちゃんからは逃げたくなり、離れようとしがちなたっちゃんは追いかけたくなる、女の子の心理を表したものであると。

と、まあ、恋愛の真意は、微妙だから、いろいろな解釈が可能だし、それが、この作品の魅力にもなっている。あだち充は、とうとうかっちゃんを殺してしまったけれど、それだからこそ、3人の恋愛ドラマはエンドレスになってしまった。

その後のたっちゃんと南は結婚していない。死んだかっちゃんを置き去りにして、自分たちだけが幸せになることに罪悪感を覚えてしまうのかもしれない。で、僕が、この3人の結末をつけてあげようと思う。

ある日から、たっちゃんにかっちゃんの霊が憑依するようになるのだ。双子だから、これは容易である。そして、たっちゃんの声を借りて、南に言う。

「僕は、いつでも兄さんの身体を借りて、南に会うことが出来る。だから、南。お前は、たっちゃんと結婚してくれ。そうすれば、僕は、いつも南のそばにいることが出来るから」

南ちゃんは、三日三晩泣いて、踏ん切りをつけ、たっちゃんと結婚する。これでめでたしめでたし。……ダメだな、これじゃ。とにかく、恋の問題は、実生活でも、結構、けりがつかないことも多い。合格か失格か、そんなもんじゃないのだな、恋は。

さて、次回は、またまた嗜好を変えて、こんなのはどうかと思うのですが。

「ヒロNさん、あなたは、エラソーなことをいろいろ言っていますが、全然、非モテのことをわかっていません。少しは、我々非モテのことを勉強したらどうですか?」

はい、すんません。いつもいつも非モテのあれがダメだ、これはダメだ、とエラソーに言って、本当にすんませんでした。もともと、この非モテタイムズは、非モテのためのサイトでしたよね。脱・非モテなんて余計なお世話。

次回は、非モテの素晴らしさについて、まじめに考察して、非モテを大いにたたえましょう。本気です。では次号!

(ヒロN)

※ヒロNさんに相談したいお悩みがございましたら、下のコメント欄からどしどしおよせください!(非公開にしたい人はそのように付け加えてくださいね)

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ヒロN
コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年 までメイド喫茶を経営。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書きました。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男 のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)

・ヒロN氏のブログ 「ヒロN式!


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コメント

One Response to “「アニメ『タッチ』の恋愛観を考える」――メイド喫茶元オーナー・ヒロN式『脱・非モテ講座』第84回”

  1. ヒロN
    1月 24th, 2011 @ 11:19 AM

    昨日の脱非モテ講座。見出しと本文の内容が合ってませんでした。手違いです。すんません。

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