とりま元気出る1曲!ビリー・馬鹿ポジティブ・ジョエル作『Uptown Girl』とは?

投稿日 | 2月 24, 2011 | 3 Comments

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この記事では私、後実文人が、数ある恋愛系ソングの中から「これは深い」という一曲を、非モテの文脈で解釈してみます。

今回は、某ドラッグストアでよくかかるこの曲。ビリー・ジョエル(以下ビリー)の『Uptown Girl』 です。

一体どのようなストーリーと深みがこの曲にはあるのでしょうか。

■古くて新しい「格差」のお話

まず、お時間のある方はリンク先のPVをご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=Pz6hCs7FEFg

では説明いたします。

この歌は、1983年、ビリーが初期の成功を収めた後の一時的なスランプを乗り切った後で生み出されました。既に70年代後半から大成功を収めていた彼でしたが、82年にはバイク事故やプライベートでの離婚に見舞われ、傷心。その間出会ったスーパーモデル達(PVの女性役の人で後のビリーの奥様を含みます)との恋愛を経て、その経緯と、自分がポップ・ミュージックに見ざめた原点の60年代サウンドとをこの曲に投影させたのでした。

何だただのリア充か、と思ってはいけません。ビリーはここに至るまで壮絶な努力をしてきています。もともとニューヨークのブロンクス地区にナチスの手を逃れてきたユダヤ系移民の子孫である彼は、幼少期に両親が離婚。ピアニストであった父親によって音楽を習わされますが、その先生がバレエも教えている人だったため、習っていないにもかかわらず「軟弱だ」といじめられてしまいます。ビリーはここで自衛のためにボクシングを習い、セミプロにまでなる。恐るべき努力の人なのです。

さて、そんなこの曲ですが、実はビリーの抱えるブロンクス地区への愛着、魂が根底に流れています。ブロンクス地区は移民の街でありまして、ビリーの幼い頃はユダヤ人が、その後はヒスパニックと黒人とが主役になり、白人は住みやすい高台やロング・アイランド、日本で言うところの山の手に移住していったのです。

摩天楼はハーレム川の向こう、高級住宅街は海を挟んだロング・アイランド地域。成功はすぐ側にあるのに、内側では熾烈な競争と人種の確執。この環境でビリーのファイティング・スピリットが育ったのです。そんな彼が過ごしていた下町、バック・ストリートでは、いつかスターダムにのし上がろう、綺麗なお姉ちゃん・イケメンと一緒になろうと、みんなが野心を燃やしているのですね。「肉食系」の巣窟なわけです。ちなみに、ブロンクスは現代ヒップ・ホップのメッカとしても有名です。

何となく、今の日本の状況もこれに近いのではないでしょうか。格差が広がり、収入、身分、そして外見などで、異性や社会から差別的な目線を受ける。ただ一つ違うところは、草食系を含む非モテが日本には多く存在するということです。

■イケメンかどうかなんて、関係ない。めげるな!

そんな背景がある曲、私の訳で恐縮ですが、ちょっと歌詞を覗いてみましょう。できるだけ英語の音節(シラブル)とマッチするような日本語訳にしてあります。

お嬢さん 山の手に住むお嬢さん

下町風情は問題外 ママのしつけに違いない でもアタックしたい

お嬢さん 一般家庭のお嬢さん

熱い血潮がありゃいいじゃん あっちも刺激が欲しいんじゃん? 俺みたいな

いずれ知るのさ 欲しいものが何なのか

眠りから目が覚めりゃ 俺が気になんだ

案外いい奴だって 何でって 君にゾッコンだから

お嬢さん 山の手で見たお嬢さん

高いおもちゃにゃ飽きちゃった 贈り物も坊ちゃん達からで うんざりだ

お嬢さん 真珠は買っちゃやれないが

いつか成功してやるし 俺の真価も見せるね なるぜ勝ち組

歩く時の姿勢がたまんない 話してみりゃきっと落ちるんじゃない?

お嬢さん 彼女は俺のお嬢さん 大好きだ

作詞・作曲 Billy Joel ⒞1983 Sony BMG

どうでしょう。何とも根拠のない自信と勝手な状況解釈。女子の気持ちはあまり考えずに、一直線に「告白してやるぜ!モノにしてやるぜ!」という気持ちにあふれております。草食系男子はおろか、非モテから見れば「何だこの無鉄砲なオッサン」と思ってしまうでしょう。

しかし。私は案外この思考にダメ出しするべきではないのではないか、と思います。と言いますか、失敗を恐れていないというその強みは、まさしく非モテに欠けている要素そのものではないでしょうか。どんなに容姿が不細工でも、才能がなくっても、それを強みにして変えていける。そんな「めげないぞ!」と言う気持ち。楽観的過ぎると言えばそれまでですが、恋愛は無理にでも楽観的にならなければ、最初の一歩すら踏み出せないのではないでしょうか。

■楽観主義も時には武器になる

現実問題、歌の主人公と「お嬢さん」が恋愛して、その後幸せになれるかと言えば、それは難しいところでしょう。育ってきた環境、世界が違うのですから、色々とケンカの種はたっぷりあります。悲惨な別れが待っているかもしれません。一目惚れは往々にして、実らないかバッドエンドに陥るものです。しかしその難しさを、恋を諦める理由にせず、むしろ楽しもうと、克服しようとする。そんなポジティヴパワーをくれるのがこの曲なのです。

人を好きになるととかく自分が相手に受け入れられるか、傷つかないか、そればっかりが気になってしまうもの。おそらく歌の主人公も基本は同じはずです。しかし、「それでもいいじゃん、だって好きだから!」と言ってしまえるパワーが、この曲のメロディーと詞にはあふれています。なぜなら、彼、ビリーは「めげたら終わりだ」というのを、身にしみて知っているから、なんですね。ノックダウンされてもカウント10までに立ち上がればいい、断られても次に行けばいい、そんな根性が文字通り根を張っているのです。

PVに出てくる背景やダンス、1983年の音楽など、語りたいことは山ほどあるのですが、それはまたいつかどこかで。片思いの相手がいる非モテ、特に男性の皆様、告白や会話などの前にはどうぞこの曲を頭でヘビーローテーションして、「ウソでもいい」ので勇気をつけてくださいね!(後実文人)

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(参考記事)
ビリー・ジョエル『Uptown Girl』
Wikipedia – Billy Joel
Wikipedia – Uptown Girl

後実 文人(ごみ ぶんと)
北海道札幌在住のアラサーフリーター。男性。某私立大人文学部卒。特技は英語そこそこ(TOEIC900以上、英検準一級)の他、多少の外国語。10代は非モテDQNバンドマンだったが20代で脱出。海外の英文恋愛関係記事要約のほか、人文書やサブカルの中から非モテの普遍性を探る記事を書くことが目標。色々な人に恩返ししていきたい人生まっしぐら。
Twitter  http://twitter.com/BuntoGomi


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