「底辺な仕事はできない」−−職業差別はいつか自分を苦しめる

投稿日 | 3月 26, 2011 | 2 Comments

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「職業に貴賎なし」、よく聞かれる言葉です。

「どんな仕事も、社会にとって必要だから存在している。そこに身分が高いも低いもないのだから、仕事の内容や収入で人を差別するのはやめよう」という、標語のようなものですね。

しかし「そんなの建前でしかない」と言い放ち、堂々と特定の職業を見下す人が多いのも事実です。大卒のニートが「底辺な仕事はイヤだ」と肉体労働を拒んだなんて話は日常的に耳に入ってきますし、著名人が期間工や配送業者を見下すような発言をしてブログが炎上するという事件もありました。

筆者個人としては「私は人の何倍も努力して今の仕事に就いたんだから、誰でもできるような仕事をしてる奴より偉い」と思う人の気持ちもある程度理解できます。しかしそれを公言してしまうのは、やはり社会的に問題がある上、本人にとっても何ひとつ得なことはないと思うのです。

■実例・職業差別をする人

「「販売員なんて底辺の仕事、俺だったら絶対出来ない。」既婚男性ともてない女の生活(参考リンク参照)」で、このような発言を見つけました。

接客業に従事する発言者は、お酒の席で別業種の友人から、

「販売員なんて底辺の仕事、俺だったら絶対出来ない」

とドヤ顔で言われて大喧嘩になり、以後絶縁状態になったそうです。その後、人づてに友人の勤めている会社が大規模なリストラを行ったことを聞き、数年ぶりに連絡してみると、案の定友人はリストラされて無職になっていたとのこと。

新しい仕事が見つからず苦しんでいる友人に対し、発言者は販売の仕事を紹介してあげました。店頭でバリバリ働くようになった友人は発言者に対し、

「昔言った失礼な言動を許してくれ」

と謝罪し、二人は一緒に飲みに行くような関係に戻ったということです。

■職業差別は、生きる道を自ら狭める行為である

このエピソードは美談として終わっていますが、これは発言者が心の広い人間だったからに他なりません。ほとんどの人は、自分の職種を見下した相手に仕事を紹介するようなことはしないでしょう。「仕事探してるの? 販売業なら紹介できるけど、そんな底辺な仕事はできないんだよね、ざまぁみろ」と嫌味の一つでも言ってやりたくなるのが普通ではないでしょうか。

終身雇用神話が崩壊し、誰もがある日突然仕事を失う危険を秘めた現代日本において、他業種を見下すような発言は、生き残るチャンスを自ら潰す行為でしかありません。

「職業に貴賎なし」、改めて心に刻んで頂きたいと思います。(藍華カヲル)

(参考リンク)
「販売員なんて底辺の仕事、俺だったら絶対出来ない。」既婚男性ともてない女の生活(http://nonnono526.blog133.fc2.com/blog-entry-1327.html)


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