炎上「アリのように働け」発言 時代にあってない?
投稿日 | 7月 8, 2010 | 3 Comments
|
Tweet |
|
|
元・伊藤忠社長で先日駐中国大使に任命された、丹羽宇一郎氏の発言がネット上で「炎上」している。
雑誌『AERA』での精神科医・香山リカさんとの対談で、「最初から楽しい仕事なんてないし、最初から自分に合った仕事が見つかるなんてめったにない」、「5年、10年は『アリのように働け』と言うんです。でも、辛抱強く5 年働ける若者は、だんだん少なくなってきています」などと語った。それに対し、ロスジェネ世代と思われるネット住人は、「今日よりも明日が良い日である事を信じる事ができた時代と一緒にすんな」、「非正規雇用で5年働いても・・・」と怒り心頭だ。この「事件」の裏には既得権益をもつ年長世代と、そのしわ寄せを食っている若年層の間の埋まらない世代間格差が見て取れる。
◆ 「今日より良い明日」を信じることが出来た時代の考え方
丹羽氏のような考え方は、「順調な経済成長によって、安定した生活と将来の収入アップが見込める」高度成長期の社会を前提としている。当時は学校での勉強や会社で働くことといった「投資」がリターンを生むことが確実だった。そのような社会では丹羽氏に言うように「アリのように働く」ことが一番リスクの少ない生き方だろう。
だがバブル崩壊以降の経済構造の激変を経て、勉強や仕事といった努力が必ずしも報われることが無くなったり、ひとつの会社にい続けることがリスクになったり、逆に職を転々とせざるを得なくなったりした。そういった状況の下、「アリのように働け」という叱咤はあまりに説得力を持たない。
◆ 過激化する世代間対立
『マンガ嫌韓流』で一世を風靡した漫画家・山野車輪さんは、今年『「若者奴隷」時代』という漫画を出版した。タイトルどおり、年長者と若者の世代間対立を過激にあおった本だ。
企業において年長者のポストや給料が守られることによって、若い社員の出世や昇給が阻害されたりする、「年長者による既得権益の独占」が世代間対立の一つの大きな原因となっている。今後こうした対立が一層深まり、「若者奴隷」が社会に対して反乱を起こす―という事態も起こりうるかもしれない。
(小山内)
(画像引用元)
Amazon.co.jp: 「若者奴隷」時代: 山野 車輪: 本
(参考リンク)
プチジャーナリスト速報( ^ω^) : 元・伊藤忠社長の「アリのように働け」発言に、ネット住民が強い反発
小山内 聡(おさない そう)
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/
あなたにオススメの記事!
| Tweet |
|
|
コメント
3 Responses to “炎上「アリのように働け」発言 時代にあってない?”
コメントをどうぞ






![6193ppWN7PL._SS400_[1]](http://himo2.jp/wp-content/uploads/6193ppWN7PL._SS400_1.jpg)

↓↓お勧めコンテンツ↓↓









10月 26th, 2010 @ 6:16 PM
[...] 炎上「アリのように働け」発言 時代にあってない? [...]
12月 30th, 2010 @ 12:52 PM
[...] 炎上「アリのように働け」発言 時代にあってない? [...]
2月 9th, 2011 @ 3:11 PM
[...] 炎上「アリのように働け」発言 時代にあってない? [...]